会計ソフトの選び方
機能を比べる前に、自分がどの控除を狙うかを決めてください。控除額によって、必要な機能が変わります。
青色申告特別控除の要件
| 控除額 | 要件 |
|---|---|
| 65万円 | 55万円の要件に加えて、①仕訳帳・総勘定元帳について電子帳簿保存を行っている、または②確定申告書等を提出期限までにe-Taxで送信するのいずれか |
| 55万円 | ①不動産所得または事業所得を生ずべき事業を営んでいる ②正規の簿記の原則(一般的には複式簿記)により記帳している ③貸借対照表と損益計算書を確定申告書に添付し、翌年3月15日までに提出する ④現金主義による所得計算の特例を選択していない |
| 10万円 | 上の要件に当てはまらない青色申告者 |
出典:国税庁「No.2072 青色申告特別控除」
要件から逆算すると、必要な機能は3つ
1. 複式簿記で記帳できる(55万円・65万円の必須要件)
2. 貸借対照表と損益計算書を出力できる
3. e-Taxで送信できる(65万円を狙うなら)
主要なクラウド会計ソフトは、この3つはどれも満たします。つまり「65万円控除が取れるか」でソフトを選ぶ意味はほとんどありません。差が出るのは次の点です。
実際に差が出るところ
| 見るところ | なぜ効くか |
|---|---|
| 使っている銀行・カードと連携できるか | ここが最大の差。連携できないと、明細を手で入れることになります → 口座の選び方 |
| 電子取引データの保存に対応しているか | メールやWebで受け取った請求書・領収書は、データのまま保存する必要があります |
| 料金の変わり方 | 初年度無料・割引のあとの通常料金で比べてください |
| 操作感 | 無料期間に、実際の取引を10件入れてみるのが確実です |
| 移行のしやすさ | あとで乗り換えるときのデータの持ち出し |
実際に使われている2つ
当サイトでは、クラウド型で、複式簿記に対応し、e-Taxでの提出まで一貫してできるものを前提にしています。個人事業主向けで名前が挙がることが多いのは次の2つです。
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弥生(やよいの青色申告 オンライン ほか)
白色・青色ともプランが分かれています。無料で試せるプランがありますが、無料体験版から有償版に移る場合は、当サイト経由の対象外になります。試す前に決めておくと無駄がありません。
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マネーフォワード クラウド確定申告
銀行・カードとの連携で明細を自動取得する方式です。無料登録の時点から使えます。
選ぶ基準は、あくまで「使っている銀行・カードと連携できるか」です。上に書いたとおりです。
順番として、口座より後に決めない
会計ソフトを先に決めて、そのソフトが連携できる銀行・カードから選ぶ。これが手戻りのない順番です。逆にすると、連携できない口座を作ってしまい、明細を手入力することになります。
無料期間の使い方に注意
還元を気にせず、自分に合うソフトを選んでください。
これは読者にとっては「還元のある経路を通りたいなら、無料体験を始める前に決める必要がある」という意味になります。ただし、還元のために合わないソフトを選ぶのは本末転倒です。まず無料期間で試して、合うものを使ってください。
自分でやるか、税理士に頼むか
ソフトで足りることが多い:取引がシンプル/売上規模が小さい/時間を使える
相談したほうがよい:在庫がある/固定資産が多い/消費税の課税事業者になった/判断に迷う項目がある
当サイトでは有利不利を判定しません。金額に関わる判断は税務署または税理士にご確認ください。
次に読む
- 開業届を出すタイミング(青色申告承認申請の期限)
- 開業前の支出は経費にできるか
- 確定申告が必要になるライン
出典:国税庁「No.2072 青色申告特別控除」。成果条件は案件ごとに異なります。必ず各案件のページでご確認ください。最終確認日:2026年9月9日。このページは税務の助言ではありません。